きっかけ⑤~人生を変えた東日本大震災~
引っ越しする事自体は決めたものの、さて、どこに引っ越そう…。
あまり旦那の住んでいるところから離れすぎてしまうと妊娠しようと思ってもタイミングが合わないかもしれない…。
実家のある隣県なら放射能汚染も少ない。
国家資格も持っているし仕事は何とかなるだろう。
そう決めてしまうと行動の早い私(笑)
さっさと次の仕事先を決めてきた。
その事を旦那に報告すると、
「え?ここから仕事に通うの?」
だって。
………
引っ越しする事がまず前提で話をしていたつもりが、伝わってなかったのかな…。
なんだか不安だ。
きっかけ②~人生を変えた東日本大震災~
驚くべきニュース…。それは福島の原発が吹き飛んだことだった。
放射能の事をよく知らない私だったが、すぐにチェルノブイリの事が浮かんだ。同僚は放射能の危険性を知っていて、少し話を聞いただけで不安になった。
福島から離れているとは言っても、仙台で妊娠しても大丈夫だろうか…。
ネットで調べてみても、心配し過ぎない方が良いという記事や、様々な病気を引き起こす要因になるという記事、そして、小さな子どもほど影響を受けやすいという記事等など…。
どれを信用すべきなのか分からなかった。
新婚でこれから家族設計を組み立てていかなければならないのに、どれが正解なのか全く分からなかった。
気にせず住み続けて、家族が病気になったらどうしよう…
でも仕事を辞めて西日本に引っ越す?すぐに仕事が見つかるだろうか…
そもそも不安を煽ってるだけでそんなに影響は出ないんじゃないか…
毎日毎日グルグルグルグル色々な考えが浮かんでは消えた。
きっかけ①~人生を変えた東日本大震災~
私達元夫婦は、あの東日本大震災の2日前に入籍したばかりだった。
震災当日、その日は久々の平日休み。
ふと、「アウトレットで買い物しようかな…」と頭をよぎったものの、平日にしかできない銀行窓口での名義変更や、市役所での様々な手続きもしなくては…と思い直し、仙台市内に留まっていた。
2時46分、大音量で危険を知らせるアラームが鳴った。
そして、あの長く続く揺れ。一体いつになったら収まるんだろうと思うほど長く感じた。
幸いにも停車した車の中にいたため、怪我ひとつせず、すぐに元旦那とも電話が通じたため、お互いの無事はすぐに分かった。
2日前に入籍してなかったら、今頃仙台港のアウトレットにいただろうな…。
これが生死の分かれ目、このために結婚したのかもしれないと思うほど、その日は奇跡が重なって、運良く津波に巻き込まれずに済んだ。
地震からしばらくは家と職場の往復で、肉体的にも精神的にも疲れ切っていた。
そこにさらなる驚くべきニュースが飛び込んできた…。